布の中央部をダイアモンド形に型どったバティックは、いまでも、ジャンピ の女性の頭巾として一般的に用いられる。それらはイスラムのスタイルで、 髪の毛と肩を完全に覆うように身につけられます。この布の本体のデザインは アンチャク(手編みの盆) として知られ、四隅には葉の文様、すなわち、ブア・ プア(マンゴ)が配されている。中央部の主なモティーフは、咲きにおう花 が活けられた花瓶であり、それらのすべてが、インドのさまざまな染織のデ ザインとの明らかな類似性を見せている。文様の配置と色づかいは、ジャン ビのバティックの典型である。
19世紀初頭に作られ、片側の端に小さなボンボンと金属(鉛)のフリンジが付いていたと思われますが現在5個ほどしか残っていません。
スマトラ島ジャンビ制作
両面 手描き 天然染料 穴あり
サイズ 83×187cm